標高差:130m(登り)
    標高差:312m(下り)
累積標高差:544m

2017年09月23日

   宍粟50山に戻る
近畿エリアの滝に戻る

兵庫県宍粟市一宮町川上

宍粟別撰5山から抜粋
関西風景百選にも選ばれた福知渓谷に聳える高取城址から東の千町峠方面へ派生する歩きやすい稜線上にある山で、福知渓谷の上流から北東の千町ヶ峰に延びる市界尾根は植林が多 い付近の山々に比べてコースのほとんどが穏やかな自然林に覆われており、 雨の多い季節には木々が傘代わり、暑い夏の日差しも遮るほどの木が茂る。

Road Map :R29を北上し、一宮町 安積橋交差点を右折し、福地渓谷方向へ左折し、林道で千町方向へ
            向かうと千町と神河町の三叉路に登山口がある。
Route Map:登山口@から登り、登山口Aに下る。復路の林道歩きは福知渓谷を見学しながら戻る。
近畿エリアの滝
宍粟50山』   この山で何か良い所は無かったかと考えたが、何も無かった。 ただ福知渓谷は良い感じだった。
藤ヶ峰
当然、宍粟の山に高山帯の様な展望は望めないのであるが、高御位山の様に素晴らしい展望山が無いかと、常に期待しながら行っているが、100%裏切られている。
悪口を書くために行っていると思われるかも知れないが、悪口では無く、本当の事、感じたことを書いているだけである。良い所があるのなら教えて欲しい。
福知渓谷
下山した所がたまたま福知渓谷の上流部であって、車を停めてる渓谷を眺める場所が無い地点だったので、県道歩きがラッキーではあった。
54〕藤ヶ峰 (942m)
ふじがみね
福知渓谷
コースタイム:2時間03分(林道歩き含まず)
登り:1時間21分
         
下り:42分                
林道歩き:51分(福知渓谷見学を含む)  

登山口Aは上郡のハイカーから情報を貰っていたのに見付けることが出来なかったが、登山口@は簡単に見付けることが出来た。しかし、登山口@の周辺に駐車場が無い。周辺をウロウロすると三叉路の所に駐車場がススキで隠れていた。神戸ナンバーの軽四が1台停まっており、既に山に入っていると思われる。12時04分に駐車場を出発する。
駐車場から登山口@までは歩いても1分程に距離にあった。
平日なら登山口前に車を停めても良さそうだ。
尾根筋に出るとなだらかな登りとなり、踏み跡もそれなりに判る様にはなる。広葉樹林帯であり、十年の尾根道とよく似た感じだった。
登り始めは登山道の判別が付かないどこでも登れる斜面だった。
忠実に赤いテープを追う。
展望はまったく利かないが雰囲気は良い感じだ。ここも紅葉時が良いと思われる。
神戸ナンバーの御夫婦が下山されて来たので展望地の情報を聞いておく。
”千町ヶ峰”とは峠で分断されているが”南千町ヶ峰”の山名が付けられていた。
24分で広場となっていた ”南千町ヶ峰”(986m)に着く。
開けた山頂であるが展望はまったく得られなかった。
紅葉時の風景が目に浮かぶ。
登山道を外れてシダ原に少し入ると主峰の ”千町ヶ峰”を望むことが出来た。
展望地から一目で判る”砥峰高原”とその奥に夜鷹山が望めた。
神戸ナンバーの方は鉄塔からの方が展望が良いと言われていた。
地図に明記されている ”展望地”に行くには登山道を外れて左がに入って行く必要があり、そこには別の道が出来ていた。
鉄塔下からは今日一番の展望が得られたが、湿度が高く霞んでしまっていた。
帰路は映画撮影で観光化された ”砥峰高原”を通って帰る予定だ。
No,44鉄塔付近は上郡のハイカーの助言通りに赤いテープがお花畑の様巻き付けられており、目印にはなり得ない。ここへは関電の巡視路が伸びており、関電関係
の仕業と思われる。
鉄塔下は赤いテープの嵐で進むべく方向が判らなくなるが、ここで道を間違わられた上郡のハイカーの助言通りに左へ左へ進むと登山道に出ることが出来た。
道標には落書きで小さく ”あと5分”と書かれており、少しは元気になる。
”藤ヶ峰”の道は展望が無く何の変化も無い中を淡々と歩くだけなので飽きてきた。そんな中、前方に道標が見えて来た。何か変化が欲しい!
1時間21分にて ”藤ヶ峰”(942m)に着く。ここもこれまで登った宍粟の山と同じでピーク感も展望ま無い。
ここまで広葉樹林帯で雰囲気が良かったが、右半分がヒノキの針葉樹林帯になってきた。山頂が近いので嫌な予感がする。
山頂から西側は嫌な予感通り、一面のヒノキの植林帯であり、ヒノキしか見えていない。直ぐに下山する。
山頂からは東側に少し展望を得られるが、この程度であった。
意外なことに所々で山頂からよりマシな展望が得られた。
山頂をピストンする予定であったが、退屈な道を往復するのが嫌になり、登山口Aに下山することにした。上郡のハイカーはこの道で登られてい
るので、激下りながら道は付いているはずだ。
いよいよ激下りが始まる。ジクを切っていない1枚斜面なので急登に感じられるだけかも知れないが、終始、滑り易い。
斜面の途中に何やら見慣れない三角点があった。帰宅後に調べてみるが ”地籍図三角点”の説明を読むとますます判らなくなった。
三角点なんてどうでもいいや。
登山口@より標高差があるので、激下りは更に続く。
”砥峰”(972m)なのだろうか? 今日一番のはっきり見えた展望だ。
道路が見え出すと最後は崖に突き当たってしまった。赤テープを探すが、肝心な所に赤テープが無い。ここから登るハイカーが居るのだから、
必ず下る道があるはずだ。
岩峰の左側は無理そうだったので、右側に行って見ると樹木が多くて樹木を頼りに下ってみる。
下山42分にて崖を下って道路に下り立つ。ここには登山口の道標も
テープも無かったので、登山口はここでは無いことが判った。
岩峰の東反対側に色が褪せた古い赤いテープと外れて落ちた赤いテープが見られたので、ここが登山口だと思われる。最初に降りようと思った地点であるが、共に登山道とは言えない。上郡のハイカー殿は良くぞ、ここを見付けたものだ。
福知渓谷
登山口Aはこの宍粟市と神河町の境界道標から15m程、宍粟市側の北側の崖にあった。道路の右手は福知渓谷の上流部であり、渓谷を見ながら車に戻ることが出来た。
福知渓谷は下流部の散策をしたことがあるが、3kmあると言われている中流部、上流部は道幅が狭く、駐車地が無いことから歩いてでないと散策が出来ない。今日は散策が出来て、これ幸いである。
下流部には名勝地には名前が付けられていたが、上流部には何の表示も無く、全てが無名滝になってしまっていた。
兵庫の渓谷としては透明度の高い綺麗な沢水だった。
渓谷沿いに歩く遊歩道があれば最高なのだが、道路からも充分に見えている。
薄曇りでお陽さんが出ていないが、コバルトブルーの滝壺が見られた。
滝まで降りてみたかったが、道路から沢へ下れる所が無かった。
渓谷らしい渓谷で ”福知渓谷”を見直した。 次回は中流部を散策してみたい。
福知川が渓谷で無くなると、退屈な県道歩きとなってしまい、一貫しての緩やかな上りがは堪えて来た。ママチャリでここを下られた爽快感が羨ましい。
県道歩き51分にて駐車場に戻る。半分は福知渓谷を見ながらだったので、残り半分はしんどかった。帰路は ”砥峰高原”を通って帰ったが、砥峰高原の観光化は更に進み駐車場は500円の有料になっていた。
竹田城跡にしろ、砥峰高原にしろ映画のロケ地になると観光人気が沸騰する様だ。
上郡のハイカーは登山口@にママチャリを置いて、登山口Aから登られて登山口@に下山されるクレバーな山歩きを
されていたが、おいらは予定外の登山口Aに降りたので、ここから登山口@まで長い林道歩きをする必要があった。
所が、登山口Aの周辺は ”福知渓谷”の上流部であり、福知渓谷を見ながら駐車地に戻ることが出来たのだった。